有限会社 理学館
TEL/FAX 077-564-3507
〒525-0032
滋賀県草津市大路1丁目1-1エルティ草津4F 滋賀県SOHOビジネスオフィス 5号室
E-mail:info@rigakukan.com
理学館ホームページはこちら

視覚と学習障害
様々な活動を行なうために必要な「見る力」
  学習障害をもつ子どもたちの中には、視力に問題がなく、良く見えているように見えても、実は「見る力」に弱さがあり、本当の意味での見ることが上手にできていない子がたくさんいます。読む・書く・計算するなどの学習活動で見るということは非常に重要です。

  また、スポーツや野外活動をする上でも、見ることは不可欠です。目の能力に低下があり、上手に見ることができないと、幼児期では、絵が描けない、積み木の形を作れない、パズルが苦手、キャッチボールが苦手など「見る力」が十分機能していない兆しがみられ、就学後に文字がうまく書けない・覚えられない、鏡文字がある、読みが非常に遅い、算数の図形問題がわからない、球技が苦手などのつまずきにつながるケースが多く見られます。

  また、「見る力」が十分でないと、見ることに人一倍エネルギーが必要で、近くで物を見る活動、特に本読みを無意識に避けてしまうこともありえます。目の能力の低下は学習の効率を低下させるだけではなく、集中力や注意力にも大きく影響します。

  見たものをしっかり認識するためには、まず見ようとしているものを確実に捉え、それをはっきり見る必要があります。私たちの目は何か興味のあるものが視野の中に入ってくると、最初に「共同性眼球運動」という機能をつかって、目標物に両眼の視線を移動します。それと同時に「両眼視」と「調節」をつかって、ものをひとつにはっきり焦点を合わせて見ることができます。
Copyright (C) 2005 Rigakukan. All Rights Reserved.